しばらく曇りや雨の日が続いた後、久しぶりに高気圧が張り出し、安定した好天が予想される日曜日。
たまたま翌日は有休を取っていたこともあり、梅雨の南アルプス以来となる一人の山歩きを、急遽計画することにした。
テント担いでのんびり北八ッの池めぐり、いやいや紅葉の瑞牆山もいいぞ、とさんざん悩んだのだが、
どう考えても超の付く好展望が期待できそうなので、結局南八ヶ岳の権現岳を目指すことにした。
今の時期はすぐに溶けてしまうが、八ヶ岳にもすでに降雪があったようだ。
ぼくが高山帯を歩くのは、今シーズンはたぶんこれで最後となるだろう。
夏や春では期待することが難しい眺望を、チャンスを逃さずに楽しんでおきたい。
富士山、南アルプス北部、中央アルプス、北アルプス、奥秩父、etc.etc...................
日本を代表する山々を遠望するのには、権現岳はまさにうってつけの山だろう。

権現岳は、ガイドブックなどでは1泊2日のプランで紹介されている山だ。
三ツ頭、編笠山、もしくは西岳を経由、
あるいは赤岳からキレットを越えて縦走していくしかアプローチのしようがないからである。
しかし、計算上は日帰りも可能だし、ネット上の情報をあたっても、実際に日帰りでピストン、
あるいは編笠山~権現岳~三ツ頭と周回している方も多いようだ。
単純にガイドブックのコースタイムを合算しても9時間程度はあるので、
かなりハードであろうことは想像に難くないが、決して出来ないことはない、という感じか。
蒸し暑い真夏にこんなコースを歩くのは遠慮したいが、爽やかな秋晴れの一日ならばなんとかなりそうである。
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