2005年2月6日

LEON

寝不足が続いていたこともあって、少し体調を崩した。
せっかくの土曜日だが家で大人しくしていることにした。
熱めの風呂につかって、早めにベッドに入り、寝ながら何かビデオを観ようと思った。
あまりの寒さにレンタルビデオ店へ出かけるのも億劫なので、自宅にあるもので我慢することにした。

「LEON 完全版」

ナタリー・ポートマンの意志に満ちた美しさが、何度観ても眩しく哀しい。
少年・少女はある時点において、彼らだけにしか持ち得ない美を発散するように思う。
そして、ありのままのそれをフィルムに押さえることに成功した作品は、永遠に名作として名を残すことになる。
少年だけの持つ魅力は(成熟した)男性とはまったく異なるものだが、少女のそれはすでにその内に女を宿した蛹の美しさなのであろう。
この映画の少女は観ていて胸が痛くなるほど、美しい。

映画のオープニング、カメラがニューヨークを捉え、路上を進み、リトルイタリーの一軒のレストラン(のミルクが注がれたカップ)に焦点をあわせるシーンがスキ!
ハリウッド映画としての要件を十二分に満たしながら、けっしてその美的センスは汚されていないことが随所で証明されている。
フランス人の色彩感覚ってホントに凄いですね。

ずいぶん印象が異なるオリジナル版も、観直したくなりました。

投稿者 かえる : 10:38 | 映画

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.blacklab-morphee.com/blog/tt_tb.cgi/122

コメント

コメントしてください




保存しますか? はいいいえ