2006年2月26日

まるちゃん、安らかに....

モーがいつもかわいがってもらっているゆーきちゃん家の愛犬まるこちゃんが今朝亡くなったとのことで、最後のお別れをしてきた。

花束やご家族との写真と共に毛布にくるまれた彼女は、まるで寝ているかのような安らかな表情を浮かべ、被毛もツヤツヤだった。
ここ数日は、たくさんの知人が訪れてくれたとのこと。
昨夜は久しぶりに旺盛な食欲を見せ、みんなビックリしたそうだ。
珍しく家族全員が揃っている週末を自ら選んで旅立ったのか。
享年16歳と6ヶ月。大往生、幸せな犬生だったと思います。

もっとも、介護を続けてこられたこの半年間、一家のご苦労は大変なものだった。
あれほど好きだった散歩の距離が日増しに短くなっていき、やがて寝たきりとなり、亡くなる直前は日に数度奥さんが職場から自宅に戻り、時間をかけて寝返りをうたせてあげていた。
それでもできてしまう床ずれの手当は、まるちゃんと相思相愛だったご主人には、辛くて見ていることさえも出来なかったそうだ。男って、か弱い生き物だからねえ。
そんな状態が続いても、ゆーきちゃんは「それでもいいから、なるべく長く生きていて欲しい」と慣れない老犬介護について勉強したり、お母さんと交代で世話を続けてきた。
まるちゃんの負担を軽くするために、流動食を考えたり、環境を整えたり、試行錯誤の毎日だった。
最後はビックリするくらいに小さく、骨と皮ばかりになってしまったまるちゃん。
それでも彼女は、誰にも負けないくらいの幸せな一生を送ってきたと思います。

まるこちゃん、どうぞ安らかに。

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2006年2月25日

みんな仲良し・ドッグラン

いつのまにか春めいてきた。
来月あたり早春の里山にでも出かけたいなあ。
動物病院でフロントラインプラスを数回分もらった後、いつもの穂高ドッグランへ。

行方不明になってしまい、現在懸命に捜索が続けられている徳島のエマちゃんに関する情報は、まだなかなか集まっていないようだ。
みんながとても心配し、吉報を待ち望んでいる。たとえ時間がかかっても、その帰りを信じ続けたいと思う。

ドッグランでは、今日もたくさんのワンコが大ハッスル。
体力ナシ子のモーは、ひとりへばり気味だったが...........
犬が嬉しそうにしている姿を眺めるのは気分がいい。
寒さも和らいできて飼い主も楽だし、ドッグランで遊ぶには今が一番良い季節かも。
2月27日(月)10時からはケーブルテレビの取材撮影があるそうだ。
チラッとでも映れば「うちのコ、実はタレント犬なんです」と自慢できるぞ!(できないか....)
穂高へGO!である。

本日のビックリは、キキパパさんの革職人としての腕前
デザイン、縫製、すべてキキパパ印の手作り品。
持ち手は、取り外すとショートリードにもなるというスグレモノ。

まさかあれがウンチバッグとは、お釈迦様でも気付くまい。

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2006年2月24日

股関節評価結果の血統証明書への記載

すでにあちこちで話題になっているが、JKCの血統証明書にJAHDでの股関節評価結果が記載されることになったようである。
http://www.jkc.or.jp/hd/index.html

これが今後、日本における犬の股関節形成不全の増減、また犬の売買にどのような影響を及ぼすか、よくわからない気もするし、何となく想像がつく気もする。
JAHDの評価方法はスコアポイント制であるにもかかわらず、血統書上は一部グレード制の性格を持つ表記が行われている点も、何となく気にならないでもない。
ともかく、JAHDでの検査登録数は飛躍的に増加することが期待できるので、当然喜ばしいことではある。
なにせ、今の時点ではサンプル数が少なすぎて、評価結果を考える上で重要となる各犬種ごとの平均値や中央値も公表できないレベルなのだから。
まあいずれにしろ、これまで啓蒙に努められてきた方々の努力が実った、貴重な前進なのであろう。
よい結果へ繋がることを願います。

一時的に検査依頼が殺到することも予想されるので、モーがぎりぎり一足先に済ませておいたことはラッキーだったかも。

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2006年2月23日

へんないきもの、その名はイヌ

今朝の新聞を見ていたら、天野祐吉さんが「へんないきもの」という本のこと(正確にはそのCM)をとりあげていたので、興味をもった。
そういえば、そんな本がベストセラーになったっけ。
この本は、「いったいぜんたい神は何を思ってこのような生物をお作りになったのか!?」と首をかしげたくなるような「へんてこないきもの」たちをクールな文章とリアルなイラストで紹介したものである。
そして、その続編「またまたへんないきもの」には、「目から血を噴くトカゲ」「凍結するカエル」といった「いったいぜんたい神は....」という生物のなかに「イヌ」が登場するのである。

イヌ?犬??そんなに珍しいか???
今、ぼくの足下で大イビキをかいているコイツが?!?!
さて、その理由は?

「変な生き物は?」という問いを、もし動物たちにしたならば、いっせいに「イヌ」という声がかえってくるに違いない。
4000年以上も前から人間に忠実に仕え、300種類にも品種改良された上に狩猟や牧羊から警護、捜査までこなし、挙げ句に飼い主とフリスビーまでやるに至っては、多くの生物はあきれて肩をすくめるだろう、ということなのである。
そういえば数ヶ月前に、各犬種間のDNA上の差異は人間で言えば個性程度のものである、という報道があった。
そうイヌはイヌ、理論上はチワワとセント・バーナードだって子供が作れるはずなのである。
これほど人間の望むままに自らの肉体と精神を自在に変容させた生物はいない。
極めつけの「へんないきもの」なのである、イヌは。

ちなみに、この本の「イヌ」の紹介ページのタイトルは「遠吠えは聞こえない」。
哀しいオチを読み終えた時にその理由はわかります。


「いい人に拾われな、ネ」といって「自然に帰され」たイヌは、いい人の代わりに捕獲巡回車に拾われ、「動物管理センター」に送られる。そしてこれらの「不要犬」は動物愛護法18条、狂犬病予防法6条により、麻袋に詰められ、「ドリームボックス」と呼ばれるガス室で殺処分される。その数は全国で年間16万頭に及ぶ。
多くの犬は、飼い主に再会することなくガス室で死を迎える。致死濃度に達した炭酸ガスで絶命する刹那、この馬鹿がつくほど正直な動物の脳裏に浮かぶのは、飼い主の笑顔なのかもしれない。

やっぱり「へんないきもの」だね、おまえたちは。
いったいぜんたい神は何を思って.............

「またまたへんないきもの」 早川 いくを (著), 寺西 晃

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2006年2月21日

犬と旅に出よう --- 「だから愛犬しゃもんと旅に出る」 塩田佐知子

犬と旅をする、と聞いてまず思い浮かぶのは野田知佑さんと愛犬ガクのことである。
すごく知的でありながら野性味溢れるそのエッセイは、昔から大好きだった。
モーフィーを飼い始めて、ぼくもこれからコイツと色々な場所に行けるんだなあ、とワクワクしたものである。
もっとも、野田さんとガクの旅行先はアラスカだったりするから、参考になるとかそういうレベルではない。

しかし、愛犬と旅行したりキャンプしたりすることをテーマとした本は、探すと意外にも少ない。
執筆当時漫画家やくみつるさんのアシスタントだったという塩田佐知子さんの「だから愛犬しゃもんと旅に出る」は、その意味で貴重な一冊である。
残念ながら現在では絶版となってしまったようで、古本を探すしか方法はないのだが、先日やっと入手することが出来た。
笑えて泣ける、ホントにホントにホントに素敵な本だった。ちょっと、惚れてしまいました。

犬連れ旅行/犬連れキャンプのハウツー本、一応それらの体裁をとってはいるのだが、肝心のハウツーの部分は「まねしないでね」とか書いてある........
そもそも、やっていることがワイルド、というかメチャクチャなのである。
今まで愛犬のしゃもんにかかった出費を計算してみたら、フェラーリ・テスタロッサが買えることが判明............
ハスキーの生態に合わせて、気温マイナス10℃真冬のペンションでもヒーターはつけず窓は開け放す..............
旅行先のペンションにしゃもんを忘れたまま帰路につく........
河原で遊ばしていたら、しゃもんの肉球がまっぷたつに裂け全身麻酔で20針縫ったもののどうしても塞がらない部分が残り、連続での全身麻酔は避けたいからと、無麻酔での縫合を獣医に強要..............
山でしゃもんを離したところシカを追って行方不明になり、呼び戻すために自分のオシッコを周囲にまく........
成犬になったしゃもんが自分の力を誇示するようになると、犬が登れない鎖場に連れて行きしゃもんに一人では登れないことを自覚させた後おんぶひもで背中にくくりつけそこを登ってみせる(!!!)(ちなみにこれは偶然目撃した人が「ハスキーを背負ってロッククライミングをしている女性がいた!!」と雑誌「BE-PAL」に投稿し、後日「接近遭遇!驚愕のアウトドア奇人変人集!!」というコーナーに掲載された.....)、しゃもんが渡れない急流に架けられた丸太橋を同様におんぶひもで背中にくくりつけて渡る(!!!)......
厳冬期、吹雪の八ヶ岳に雨具と長靴で登山し、危険を感じたしゃもんが勝手に下山を始めたことにより命拾い...........
雪山にキャンプに出かけた際、大好きな酒を忘れたという理由で、車から降りたがるしゃもんを無視して酒屋を探し半日走り回る............
山中でのキャンプ中に暴風雨にあい、急遽撤収し雨具も含めすべての荷物を車に積み終わった後、鍵を車内に残したままロックしてしまい、気温3℃ずぶぬれの状態で木の下でしゃもんと抱き合って夜を明かす.........
まったくよくぞご無事で、という感じである。

そう、この本は、ハウツー本なんかじゃないのである。
イケイケOLだった著者が、アラスカで犬橇を経験したことからシベリアン・ハスキーを飼い始め、愛犬と多くの時間を過ごすためにOLを辞めイラストと雑文書きの仕事を始める。自然の中で見せる愛犬の笑顔のために、共に旅行し、山に登り、やがてキャンプを始め、その中で色々なことを考え悩み学び、愛犬の体力の衰えと共に旅のスタイルも徐々に変え、やがて年老いた愛犬の姿にしゃもんのいない世界を思うようになる.......
「犬との旅」を通して、ひとりの女性と愛犬の成長の歴史を綴った素敵なエッセイ&コミック本なのです。

オススメの宿を聞かれ、二人の知人にまったく同じペンションを紹介した時のエピソードというのが出てくる。
後日、Aさんからは「サイコーだった、クレームのつけようがない」、Bさんからは「すごく感じが悪かった、二度と行きたくない」という感想を聞いたそうだ。
おもしろいことに二人はまったく同じ体験をペンションでしていた。
それは、食事中にずっと吠えていた犬の飼い主に対して、オーナーが「もう少ししつけをしてからいらしてください」と注意したということである。
これに対して、Aさんは「ハッキリ言ってくれるオーナーは信用できる」と感じ、Bさんは「みんな犬連れで気にならないのに、言い方もキツイし白けた」と感じたのである。
どちらが正しいとかそういうことではない、同じ出来事に対しても様々な感じ方があるということなのである。
だから、この本もきっと、ちっとも参考にならないし犬がかわいそうと感じる人もいるだろうし、思わずジーンときちゃう人もいるだろう。
ともかく、少なくてもぼくにはヤラれるフレーズが満載なのだ。

「ある初秋の日、しゃもんとキャンプしてた河原で水遊びをしていると、それを見ていた地元のオヤジが、
「あんた、きったねぇー足してんなー」と、いうではないか。
すでに足に関しては開き直っていた私は、ケッ、と無視していると、
「でも、あんたのそのきったねー足見てると、その犬がどんなに幸せかわかるよ」と笑いながらいわれた。
このオヤジのひとことは、いまだに私の宝物である。」

「人と犬は楽しむ人生の内容が違う。そして、歩むべき道も違う。
犬は擬人化されず、犬本来の"犬生"を幸せに生きるべきだ。
そう思いながらお互いの幸せのためと、山ほどあった問題や障害に真正面から立ち向かってきた。
それで本当にしゃもんは幸せだったか? なんてわからない。
それは、しゃもん自身にしかわからない。
ひとつ確かなのは、"私がとても幸せだった"ということだけだ。
---それで、いいのだと思う。」

「これからどんな旅になるのかなんてわかんない
未来はわかんないからおもしろい
でも
しゃもんと一緒にいけるなら
どんな旅でも楽しいさ!!」


残念ながら、もうガクもしゃもんもこの世にはいない。
モーフィーとは、あと何年旅行を楽しめるのだろうか?
ペンションでも、貸別荘でも、キャンプでもいいから、今すぐモーと旅立ちたくなっちゃったな。

「だから愛犬しゃもんと旅に出る」 塩田佐知子

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2006年2月12日

那須高原でスノーシュー・トレッキング

「極寒!! スノーシュートレッキングと温泉満喫の那須旅行リポート」、アップしました。
とっても長いです.............

極寒!! スノーシュートレッキングと温泉満喫の那須旅行リポート

投稿者 かえる : 00:26 | 犬連れキャンプ/トレッキング | コメント (11) | トラックバック (0)

2006年2月11日

セルフシャンプールームで、トリマー気分

川越でラブラドールリトリバーの単犬種展があるというので楽しみにしていた。
ドッグショー観戦にいくことはほとんどないのだが、ラブの単独展であれば、飼い主としては色々と興味深い。
と、ところが、例によって出発が遅れ、会場に到着した時には全審査が終了した後だった...........
単犬種展って、あっと言う間に終わっちゃうのね。。。うーん、残念。
以前に、モーに時々見られる斜行歩様に関して調べていた際に、ホームページに解説があったことからメールで質問させていただき、丁寧に教えてくださったアテルイラブラドールの吉川さんご夫妻の姿が見えたので、お礼とご挨拶。
その後いつものドッグランへ。

いつも通りにドロドロになった後、噂のセルフシャンプールーム初体験。
ちょっとしたトリマー気分を満喫した。
モーは、生まれて初めてリンスまでされ、コートはつやつや、いい匂い。
ラブとは思えない柔らかい毛質に、一時的に変身しましたとさ。

「穂高ドッグラン・セルフシャンプールーム」リポート

投稿者 かえる : 22:13 | 今日のモーフィー/みーたん | コメント (8) | トラックバック (1)

2006年2月8日

迷子犬の情報 ラブラドール・レトリーバー(黒)の子犬/メス

モーフィーと我が家がいつもお世話になっている穂高ドッグランさんの看板犬ゴホちゃんの子供で、作家の野田知佑さんのところへ里子にでた黒ラブの子犬エマちゃんが1月18日の午後から行方不明になっています
いろいろ手を尽くしていますが、今のところ有力な情報は得られていないため、全国より情報を求めております。

名前  エマ
住所  徳島県日和佐町
犬種  ラブラドールレトリーバー(黒)
年齢  4ヶ月
性別  メス
装着  赤のチョークカラー
性格  人懐こく元気
体重  15キロ前後
1月18日(水)午後、徳島県日和佐町の野田邸、自宅庭にてボーダーコリーのアレックスと遊んでいて、僅かな時間の間に行方がわからなくなる。付近の環境は里山の中で、森は多いものの危険箇所は少ないと思われます。交通量の多い道までもかなりの距離があり交通事故も考えにくく連れ去られた可能性もあるかもしれません。
徳島県、四国地方に限らず日本全国からの情報をよろしくお願いいたします。

連絡先  (株)穂高企画 斉藤まで
tel : 048−728−8030 または mail : info@hodaka-kikaku.com


どうかご協力よろしくお願いいたします。

投稿者 かえる : 21:34 | お知らせ | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年2月8日

「老犬 クー太18歳」と「はるがいったら」 犬と人間の不思議な関係

かずさんから教えていただいたNHKにんげんドキュメント「老犬 クー太18歳」を見た。
人間と犬の関係は本当に不思議だ。精神的な側面において、ある種の共生関係にあると思う。
飼い主と犬は、愛情が深まるほど、互いに依存しあうようになる。こんな動物、他にいるのだろうか?
猫はどうだろう? 飼い主はともかく、猫は飼い主に依存しているわけではない気がする。
馬は? やっぱりちょっと違うと思う。
1年間に人間の4歳分年を取るという犬は、あっと言う間に飼い主の年齢を追い越し、やがては飼い主よりも先に死ぬ。
そのあらかじめ約束された悲劇性にすら何かの意味があるように思えてしまうほどだ。

18年生きたクー太を看取った飼い主さんが、番組の最後でこうつぶやく。
「やっぱりクーを飼わなければわからなかったことは多かった。クーから教えられたことはとても大きい」
このブログで今まで何度も、折に触れ書いてきたような気がするが、やはりこの一言につきる。
もちろん、それは犬がなにか高尚な生き物だという意味ではない。
彼らの振る舞いのほとんどは、生きるためというシンプルな理由によってなされているだけで、深く何かを考えているわけではないだろう。
飼い主になついたり、病気になったり、あれやこれやにも、当たり前だが特に意味はない。
基本的に、単純で、狡猾で、倫理感に欠け、ちょっと足りない動物である。
でも、そんな間の抜けた彼らから、時々ぼくらはハッと色々なことに気付かされるのだなあ。
ホントに不思議、犬と人間の関係って。


老犬介護と言えば、最近読んだ小説に、飛鳥井千砂さんの「はるがいったら」というものがある。
老犬の介護をしながら高校に通う何ごともそつなくこなすが熱くなれない「いい子」な弟「行」、両親の離婚により彼とは離れて暮らしている完璧主義の姉「園」、婚約者がいながら園と関係を続ける兄弟の幼なじみ。
みんなそれぞれ、普通でいて、やっぱりちょっと普通じゃない。
みんなそれぞれ、精一杯に生きていて、少しずつ問題を抱えている。
みんなそれぞれ、優しくて、残酷。
重要な登場人物にぼくと同じ名前の男がいて、文中で何度も自分の名前が出てくるので何だかヘンな感じ。
不思議な読後感を残した本だった。

ハルの死体をぼうっと眺めた。さっきまだ生きている時に、体を撫でてやった時と変わらない姿だ。でも死んでいる。
それが自然のことのような気がした。こんなボロ雑巾みたいなガリガリの体で、よく生きていたもんだ。
「生きてる」と「死んでる」の違いって何だ?そんなことをふと考えた。さっきと全く同じ姿なのに、さっきは「生きて」いたハルが、今は「死んで」いる。ひょっとして、ハルはもうずっとずっと前から死んでいたんじゃないだろうか。そんな訳のわからないことも考えた。
リンゴが好きだった。テーブルからハルに向かってリンゴの八つ切りにしたのを投げてやると、ジャンプして口でキャッチして、シャキシャキと音をさせて食べた。
クリスマスにシャンパンの栓を父親が飛ばしたら、びっくりして腰を抜かした。それ以来、ビン状のものを見ると、急いで逃げた。
雪が積もった日、園と恭ちゃんと三人で、ハルの散歩をした。道路の横の溝に雪が積もって上げ底になっていて、気付かずハルと俺が歩いたら、二人で溝にスポッとはまった。
園と恭ちゃんに大笑いされた。
俺と園がおやつを食べていると、前肢で俺たちの背中をトントンとやって、「僕にもくれ」とせがんだ。
心の底の方で、何かがチリチリと鳴っている気がする。「哀しい」とか「辛い」とかは、こういう状態のことを言うんだったか?
何でもいいや。今のこの気持ちに、名前なんて付けなくてもいい。そう思った。これが「哀しい」とか「辛い」とかだと決めてしまったら、俺はまたいつものように、そういうこともあるんだ、とやり過ごしてしまう。

飛鳥井千砂 「はるがいったら」

言うまでもなく、モーフィーも日々年をとっている。当然いつか死ぬ。
若くても、事故にあったり、病に倒れたりするかもしれない。
でも、それはそれ。
「生きてるあいだは楽しくやろうぜ!」
今はただそう思っている。
「老犬 クー太18歳」のラスト、海岸で足の悪い老犬と海岸で遊ぶ青年の姿がとてもよかった。
サッカーボールを蹴る青年、老犬はもうそのボールを追うことは出来ない。
でも、老犬は老犬で波打ち際で楽しんでいる。
あれはよかった。本当によかった。
ああいう風になりたいな。
一緒にボールを追いかけた思い出がお互いに沢山あれば、きっともう実際にボールをやりとりする必要なんてないんだよね。

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2006年2月6日

極寒!! スノーシュートレッキングと温泉満喫の那須旅行

知人の別荘をお借りして、冬の那須高原を満喫してきた。

初めてのスノーシュートレッキングは、強風下のマイナス8℃。
思っていたよりも気温は高いが、体感的には冷凍庫の中で扇風機にあたっている感じ。
それでも、積雪1mを越えるバージンスノーの上に自らの足でトレースをつけていく真冬のトレッキングの醍醐味は充分堪能できた。
それから、極寒の中つかる温泉も、やっぱりいいねえ。

たっぷり楽しめた2泊3日の旅行でした。

極寒!! スノーシュートレッキングと温泉満喫の那須旅行リポート

投稿者 かえる : 22:09 | 犬連れキャンプ/トレッキング | コメント (5) | トラックバック (0)

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