2006年7月15日

2度目の供血

2006/7/27 追記
とどちゃんは、7月26日夜半過ぎに永眠されました。
少し容体が安定してきたため21日にいったん退院して自宅療養に切り替えることになった、とのお知らせをいただいてから、わずか数日後の悲報でした。
でも、昨日、いつもの公園で最後のお散歩をすることができたそうです。
18年間暮らしてきた大好きな人と一緒に感じる、いつもの散歩道の風の薫り。
とどちゃんも、たぶん嬉しかったと思います。
心からご冥福をお祈りいたします。


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モーフィーがはじめて供血したのは去年の7月のこと
供血可能な健康体を維持することをひとつの目標として、これからも年に一度か二度くらいは協力させていただこうと、その時に思いました。

そんなわけで、今日は一年ぶりに供血してきた。
血液検査の結果はすべて正常値、クロスマッチも問題なく、無事200ccを採血できました。
蕨の小林犬猫病院は、とても清潔で設備の整った動物病院だった。
なんでも、所沢にある(おそらく日本でも数少ない)小動物の癌専門治療施設「日本小動物医科学研究所付属日本小動物ガンセンター」(2次診療施設なので主治医の紹介がないと診察は受けられないらしい)センター長の小林ドクターが副院長だとか。
前回供血した際は、たまたま採血した部屋に空調設備がなく、採血作業より暑さがモーには辛そうでちょっとかわいそうだったのだが、今回はギンギンに冷房が効いており、我が家よりはるかに快適な環境にモーはすっかりリラックス。
それに、2回目ともなると、こちらも安心していられる。
待合室では、色んなワンコがやってくるし、みんなが撫でてくれるし、初体験のレジャー施設かなにかだとモーは勘違いしていたようである........

供血作業の詳細は、病院によって多少異なるようであり、前回との違いがいくつかあった。
血液検査の結果は、手書きで数値を記入しただけではなく、正常値範囲との関係が図化されていたりして、通常の血液検査と同様のわかりやすいものだった。
採血の作業は、立ち会いなしで院内スタッフにお任せするかたちだった。
栄養剤の注射はなく、代わりに自宅で服用する鉄剤・ビタミン剤が処方された。
また、採血箇所周辺はバリカンで剃毛された。

待ち時間の間、飼い主さんと色々お話しできたことも、とても良かったです。
DICで入院中のとどちゃんは、18歳とは思えない毛艶と目の輝きだった。
目指せ、花の20代!!!
早く元気になってね。

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供血に関して、ぜひ以下のサイトをご覧下さい。

供血のお願い

投稿者 かえる : 18:25 | 今日のモーフィー/みーたん

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犬の輸血

今日は長くて真面目です。笑先日、ちょっときっかけがあって犬の輸血について色々と考える機会がありました。自分なりに色々調べてみたのですが、まだまだ一般人向けに詳しく書かれた書籍等は入手が難しいようです...

hairy kids : 2006年7月31日 23:14

コメント

はじめまして!
「供血」で検索してたどり着きました。
昨晩黒ラブの子で供血が必要な子がいるという情報を聞き、今まで経験がないので色々調べています。
でもうちの黒ラブったら、おとなしく診察台に乗っているようなやつじゃないのです…
虚弱体質だったこともあって甘やかしてしまいました…汗
やっぱり無理かなー?
採血が終わるまでってどのくらい時間がかかるのですか?
人間だと200ccで5分かからないくらいですよね?
とどちゃん、とりあえず落ち着いたようですね!
ほんと、20代までがんばって欲しいです。

投稿者 knighthime : 2006年7月24日 12:55

knighthimeさん
はじめまして!
はじめての供血は色々と不安ですよね。
ぼくも同じでしたよ。
でも、(ありがたいことに)手に余るほど元気な我が家の愛犬の健康を損ねることなく、同じように大切にされているどこかのワンコをヘルプすることができたら、「おお、それはなかなかステキなことじゃなかろうか」と思い、供血してみたわけです。出来る範囲で供血に協力することは、knighthimeさんとご愛犬にとってもきっと有意義な経験になると思いますよ。

採血にかかる時間ですが、計っていたわけではないので、ちょっと正確にはわかりません。
たぶん、10分かからないくらいかなぁ。
犬の血管というのはかなり動くとのことで、犬がおとなしくしていてもけっこう針がはずれてしまうのです。
その結果、血液が空気に触れ凝固してしまい針先が詰まってしまうため、交換が必要になるのです。
ですから、採血にかかる時間そのものは5分もかかっていないのかもしれないのですが、実際には10分前後必要になってしまうのです。
もちろん、この辺は個体差があると思います。
すでにご覧いただいたかもしれませんが、下記で供血作業をレポートしています。
http://www.blacklab-morphee.com/blog/archives/album_2005_7_11_436.html
また、供血に関する詳細は下記のサイトに詳しいので、ぜひご覧下さい。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~wantail/aigo/ai.html

あまりに激しく抵抗する犬の場合は、採血が不可能なこともあるようですが、飼い主さんや病院のスタッフが犬が動かないように支えながら行うので、たいていの場合心配するほどのことはないと思います。
ラブであれば、噛みついたり吠えたりすることも少ないでしょうし。
可能であれば、ぜひ協力してあげて下さいね。
なお、稀に供血犬の状態によって麻酔をかけるケースもあるようなので、その点に不安があるのであれば、あらかじめ病院側のスタンスを確認しておいた方がいいかもしれません。

とどちゃんは、今週中にも退院だと思います。
飼い主さんが自分で注射をしなければならなかったり、色々大変なことには変わりありませんが、いちばん安心できる場所に帰って徐々に快復に向かうと信じています。
20代ももうすぐそこ、ですからね。
ガンバレガンバレ、です。


投稿者 かえる : 2006年7月24日 23:37

knighthimeさん
自分で書いたレポートを読み直してみたら、初めての供血では15分程度かかったようです。
この時は、3回ほど針がはずれてしまったので、かなり時間をロスしました。
先日行った2度目の供血では、1度はずれただけで、比較的スムーズに採血できたようなので(立ち会っていないので詳しくはわかりませんが)、10分前後で済みました。
もしかしたら、もっと短かったかも。

投稿者 かえる : 2006年7月24日 23:43

かえるさん、詳しい説明どうもありがとうございました。
特に供血作業のページは現実味があって大変参考になりました。
うちの黒いヤツだとやっぱり何回か針が外れそうです…汗

すごく参考になったのでお願いがあるのですが…
現在私はラブラドールのレスキューチーム「Happy Labs(http://www.happy-labs.com)」に属しているのですが、今回黒ラブのグレースちゃんという子の供血にあたって、私のように未経験の方が結構いらっしゃるので、かえるさんのブログと供血作業のページをご紹介させていただければ…と思うのですが、いかがでしょうか?
是非よろしくお願いします!(NGでも気にしないで下さいね!)

投稿者 knighthime : 2006年7月25日 12:49

knighthimeさん
グレースちゃんの供血だったのですね。
mixiなどでも盛んに呼びかけがなされていますよね。
すでに多数の供血待機者がいるとのことですが、連絡先として病院の電話番号がネット上のあちこちで直接公開されています。
情報が錯綜したり、混乱が起きないのか、個人的にはちょっと心配しています........

供血作業のページをご紹介いただけるのは、大変ありがたいです。
(専門家ではない)一般の飼い主が実際に経験した採血の様子を率直にリポートすることも何かの役に立つのでは....?、という思いでブログの記事にしましたので。
ただし、リンクしていただくにあたって、勝手ながらいくつかお願いがあります。

まず、このリポートはぼくの個人的な経験と見識によるものだ、ということをくれぐれも明確にしておいていただきたいのです。
具体的に言うと、供血作業の方法や手順は各病院や供血犬の状態によって異なるので必ずしもこのリポートと同じではない、という断り書きをしていただきたいと思います。
ご覧いただいたリポートでは、かなりバタバタと苦労している様子で、ものすご〜く大変そうに見えると思いますが、供血犬の状態などによってははるかにスムーズに作業を行うことが出来ます。実際に、モーフィーも2回目の供血ではすんなりと完了することができました。

それからリンクしていただくURLは上のコメントでご紹介したものではなく、
http://www.blacklab-morphee.com/blog/archives/2005_7_11_436.html
でお願いしたいと思います。
昨夜のコメントのURLは上記ブログ記事内で供血作業のみをアルバム形式にまとめたものなので、ちょっと供血全般に関して言葉が足りない部分があるのです。
上記記事中でも「採血作業report」と題して、供血作業の実際をリポートしたページにリンクを張ってありますので、問題はないかと思います。

また、今回グレースちゃんの件を通じて、犬の「供血」に対して関心をもっていただいた方も多いと思います。
クロスマッチテストの結果今回は協力できなかった方、遠方のため協力が不可能だった方も多いようです。
しかし、供血を必要とされている飼い主さんは、他にも全国にたくさんいます。
その中には、ご自身のサイトで呼びかけたりネット上のコミュニティに助けを求めるスキルをお持ちでなかったり、そもそもインターネットを使える環境になかったりする方もいらっしゃます。
上記コメントでご紹介した「供血の輪」(http://www5a.biglobe.ne.jp/~wantail/aigo/ai.html)さんでは、そういった供血を必要としている犬・猫に協力していただける方を常に募集されています。
さらに、供血に関する基本的な事柄等に関しても、詳細且つ大変わかりやすくご紹介されています。
今回「供血」に関心を持っていただいた方には、ぜひともこちらのサイトを一読いただきたいとぼくは思っています。
そんなわけで、「供血の輪」さんへのリンクバナーも掲載してあるブログ記事をリンク先としていただきたいと考えているという次第です。
ご理解いただけたら幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 かえる : 2006年7月26日 00:06

かえるさん
ありがとうございます。
リンクの件はかえるさんの仰る通りさせていただきたいと思います。
グレースちゃんの件はハッピーラブズに限っていうと、メーリングリスト上で情報をやり取りしています。
保護者の方とも直接やり取りさせていただいているようです。(グレースちゃんは昨晩水を口にし、今日は流動食を口に出来たようですが、まだまだ油断できない状況らしいです。今日3頭の子が検査に来たそうですが、マッチングできなかったようです。)
「供血の輪」さんも拝見させていただいています。
私も今まで供血についてはなんとなく聞いたことはあったものの、行動が伴っていませんでした。
これを機会にという言い方は不適切かもしれませんが、自分も勉強して一人でも多くの方に情報を提供できればと考えています。
私のブログでも記載したいと思いますので、UPしたらまた連絡させていただきますね。

投稿者 knighthime : 2006年7月26日 00:23

knighthimeさん
リンクの件、ありがとうございます。
レスキューの活動にも頭が下がる思いです。
グレースちゃん、わりとクロスマッチングの率が低いようですね。
供血を申し出て下さっている方は多いようなので、その点は心強いのですが。

ペットブームの昨今、若くて健康な犬はたくさんいますよね。でも、実際に供血を申し出る飼い主は極々少数のようなのです。困っている方を見るに見かねて、年に何回も愛犬に供血をさせざるを得ない方もいたりして.....
もっとも、グレースちゃんのケースなどでもよくわかるのですが、「供血」を必要としている犬がいるという事実の認識が一般に浸透していないだけで、(それを知れば)協力するのにやぶさかではない方は実はたくさんいるんですよね。

犬の「供血」に関する情報が広く浸透することによって、それを必要としている飼い主さんの苦労が減り、供血する飼い主側一人一人の負担も軽くなっていくといいなあ、と心から思います。
色々とありがとうございます!

投稿者 かえる : 2006年7月26日 01:01

上記、グレースちゃんへの供血に関して。

案の定、深夜の問い合わせ電話等病院への迷惑行為が発生しているようです。
「Happy Labs(http://www.happy-labs.com)」さんのサイトにもありますように、グレースちゃんは快方に向かっており、すでに充分すぎるほどの供血待機者も得ております。
しかしながら、ブログ等で供血犬募集の記事を掲載された後、以上の最新情報が告知されないまま病院の連絡先が記載され続けているケースも多いようです。

この記事のコメントをご覧いただいた方の中にも、グレースちゃんの供血に関して関心を持ってくださり、連絡先の病院等をお調べになった方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、前述のように当面の間グレースちゃんへの供血は必要ない状況のようです。
病院への問い合わせ等は、どうか自粛していただくようにお願いいたします。

投稿者 かえる : 2006年7月27日 00:07

かえるさん、こんばんわ。
ちょっと遅くなりましたが、自分でも供血について調べたりしてなんとか記事をUPしました。
でもまだ分からない所が多くてすっきりしないのですが。。。
かえるさんのブログにもリンクさせていただきましたのでご報告いたします!
もし、修正が必要な所などがありましたらご指摘ください。

投稿者 knighthime : 2006年7月31日 23:24

knighthimeさん

わあああ〜、すごく熱心に調べられたのですね。
犬の血液型って複雑でわかりにくいですよね。実を言うと、ぼくにはチンプンカンプンです.......
そもそも、血液型の判定キットを持っていない動物病院も多いようですしね。

当方の拙いブログ記事も紹介していただいて恐縮です。
今回は、色々ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者 かえる : 2006年8月1日 00:02

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