2006年9月23日

カタログ大好き!!!  - 今年は、ウールがアツい!

オレに言わせると、人間は2種類に分けることができる。

カタログを眺めるのが好きな人間と、そんなことには興味のない人間に、である。
当方はもちろん前者。カメラから家電に至るまで、何かを購入する際には、まずめぼしいメーカのカタログを集めることから始める。アウトドア用品、釣り用品、歴代レガシィ、などに至っては、シーズンごとに収集してコレクションしてあるのだ(古いものはまとめて処分してしまったのだが、ヒジョーに後悔している)。ストックしてあるカタログで本屋が開けるのでは?!、と思うほどである。
ともかく、当時日本には店舗のなかったL.L.BeanR.E.I.のカタログを眺めては個人輸入に精を出した10数年前から、紙のカタログは代表商品のみで全製品を網羅するリストはホームページ内のデータベースに取って代わられつつある現在に至るまで、メーカー発行のカタログを眺めては妄想にふけるのを無上の喜びとしていることに変わりはない。
ただし、内容も薄いし紙も無駄になるので、個別商品のチラシのようなものはあまり好みではない。
春・夏、秋・冬、の年2回、あるいは年1回発行で、全アイテムを網羅しつつも詳細な解説が付された総合カタログが望ましい。

そういったカタログを眺めていると、実に色々なことがわかる(ような気がする)。
なんというか、そのブランドなり企業なりの、スタンスや美意識のようなものが伝わってくるのだ。
商品のラインナップや解説文、用いられた写真やデザインなどから。
素材や機能の解説に重点をおいたもの、イメージや雰囲気を重視したもの、編集方針からは各々のブランドの持つ空気感やカラーが明確に伝わってくる。
実際に野外で使用することを前提としているのか、街着としてのアウトドアファッションを想定しているのか、重量や収納サイズの記載有無などでメーカーの姿勢やターゲットとしているユーザー像が見てとれる。

パタゴニアのカタログを時系列順に読むと、このブランドがどれほど細かく製品の改良を重ねてきているかがよくわかる。
コールマンTHE NORTH FACEの商品ラインナップには、現在の主要な購買層が浮き彫りになっている。
モンベルは、ブランドとしては一流とされる部類には入らないと思うが、「無いものはない」と言えるほどの幅広い商品構成(車椅子用のレインウェアまで企画しているアウトドアブランドがはたしてどれだけあるのだろうか?!)や良心的な価格設定は、他の追随を許さないレベルだ。ついでに言うなら、デザインのダサさも...........
スノーピークのカタログを見ていて感心するのは、なんだかんだ言って十数年前から変わらず掲載され続けている定番品が数多く存在し、実際にも市場を寡占しつつあることである。
A&Fのカタログからは、見ているだけでなんとなくワクワクさせられる古き良き時代の香りが、相も変わらず漂ってくる。

ところで、そういった多種多様なカタログ類を眺めていると、アウトドア用品にも細かな流行り廃りや時代の潮流というものがあることが実感できる。
ちなみに、近頃キテいるのは「ウール素材」のようである。
個人的にも最近もっとも惹かれているブランドである「IBEX」(従来製品の既成概念を変えるウール製品で有名)の登場がそのきっかけなのだと思うが、パタゴニア、モンベルともに今シーズンから、定番の化学繊維に加え、天然繊維であるメリノウール(特殊な加工により、従来のものより機能的に優れ環境負荷も低いとされる)のアンダーウェア/ベースレイヤーをラインナップに加えている。
そう、今年はウールがアツい!、のだ。
これは、なかなか歓迎したい傾向である。ぜひとも、天然繊維製品のさらなる拡充を期待したい。
昨今のアウトドアウェアでは、機能的な新素材がやたらに幅を利かせているが、天然繊維が潜在的に持つ実力もけっしてバカにできないと思うのだ。ぼくは、天然素材の衣料がかな〜り好きなのです。
フリースは確かに軽くて便利なのだが、いかんせん嵩張るし、「火に弱い」「ちょっと濡れても保温力が無くなる」というのはオートキャンパーには致命的である。焚き火するたびに火の粉に気をつけていなきゃいけない、っていうのはかなりストレスになるのだ。
ちなみに、トレッキングの際に持参する中間着にウールのセーターを選択することも、ぼくは多い。保温力はもちろん、吸湿・発散性も悪くないし、イヤな匂いもしない。上質のシェトランドなどならかなりコンパクトになるし、重量も気にするほどではない。天然素材の衣料をアウトドアで使用するのって、言われているほど悪くないと思うけどなあ。
その上、天然素材故のいくつかの欠点を克服した新製品が出始めたのだから、実に嬉しい限りなのである。
IBEX、もうちょっと安くなってくれたらなぁ〜.........

なお、メーカー発行のカタログとは異なるが、「フィールドライフ」(数社共同提供のカタログのようなものだが、記事広告の記事部分もかなり充実している)や「Outdoor Japan」等の季節ごとに発行されるフリーペーパー(O.J.は公式にはフリーペーパーではないようだが、実際には店頭で無料で入手可能)もなかなか楽しめるので、アウトドア情報や用品のトレンドを手っ取り早く知りたい方にはオススメです。

投稿者 かえる : 19:30 | つぶやき

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コメント

思わずうんうんとうなずいてしましました
私もカタログ見るの好きなの
これがいいなって思った物は昔はカタログいっぱいお店で貰っちゃ読みふけってました
最近はネットでいろいろ検索出来るし便利ですよね〜
前にかえるさんが昔からアウトドアされてたんですかって言われたのもこんな訳で頭だけは大きく経験ともなってない訳であります
あれもこれもしたいってイメージトレーニングで終わっちゃいそうですがね
前にお宝探偵団で自動車のカタログを持ってらした方がいましたがかえるさんのカタログも後々お宝になるかも〜

投稿者 michiyo : 2006年9月23日 20:19

あらまぁ〜カタログもお宝になるのね・・・
エルぱっぱ〜もカタログから入る人です。
気になるモノは毎日毎日暗記するほど眺めてますよ。
そしてあたしは「コレ捨てていい?」「コレいる?いらない?」と処分係り。
でも我が家歴代の車のカタログだけは揃ってますよ。
お宝には程遠いでしょうケド・・・

投稿者 まっち : 2006年9月23日 22:01

michiyoさん

おお、michiyoさんも、カタログマニアですか!
どちらかというと、女性には少ないイメージがあるのですが、実際のところはどうなんでしょ。

何か調べたい商品があった時はネットで検索しますが、その場合はむしろ個人のブログやホームページでの感想に注目しがちかなあ。
カタログを眺めるような感覚で、ブランドのホームページを丹念に読むことって、ぼくの場合は不思議とないです。
うまく説明できないんですけど、紙じゃなきゃダメ、みたいな感覚があるんですよね。
読書は、電子図書はダメで、紙に印刷された本じゃなきゃイヤ、っていうのに似てるかな。

物欲って、ソレを欲しがっている時間が一番楽しいような気がします。
イメージトレーニングだったらぼくも負けませんよ〜
でも、カタログ見て「あ〜、これ欲しい」「コレもあるといいなあ」って妄想しているのは楽しいけど、実際にそれを買うお金があればその分快楽が増すかっていうとそうでもないような気がしますよね、っていうのは単なる負け惜しみかしら.........

ぼくは色々集めるのは好きなんですが、コレクター的な気質は持ち合わせていないんですよ。
綺麗な状態でコレクションしておく、っていうことが出来ないのです。
道具は使ってナンボ、カタログは読んでナンボ、って感じ。
コーヒーの染みやら、手あかやら、破れや折り曲げで、カタログはボロボロなんです。
とてもお宝にはならないッス....................


まっちさん

エルぱっぱ〜さんもカタログ暗記派ですか。
ぼくもカタログで研究しまくりますから、何かに凝っている時の短期的な情報量はスゴイですよ。
メモリー搭載量が少ないから、すぐに全部忘れちゃうけど........
ちなみに、「新しいデジカメ欲しい!」と言い始めてはや数年、未だに購入には至っておりませんが、カタログだけは数十冊あります。。。

愛車のカタログ保存は重要ですよ〜。
後から手に入れようと思っても、けっこう苦労しますからね。
特にオプション品のカタログ。あれは必携です、我が家の場合。
数世代前の車に乗り続けると、当時のオプション品は調べるのが大変なのです。
苦労するのです。よくぶつけたり、壊したりする人がいますから.........

投稿者 かえる : 2006年9月24日 00:04

かえるさん、こんにちは。

ようやっと先月『iPodnano』を入手しました。
自分のブログで欲しいって書いたのが1月9日、なんで今頃かっていうと、他機種との比較検討をカタログで納得いくまでしてました(爆)
そしたら・・・。
新機種発売ですって(泣)。
今月にはなんか動きがあるってMACお宝鑑定団(だったかな)にはUPされてたんですが・・・(号泣)。

投稿者 ひめおやじ : 2006年9月25日 14:42

ひめおやじさん、コメントありがとうございます。

いいなあ、iPodnano。
ちょっと考えられないような薄さですよね。
ぼくはiPodが欲しい欲しいと言い始めてはや数年、未だに手にしておりません.......
iTunesを使って、パソコン内にはたくさん曲が貯まってるんですけどねえ。

MACお宝鑑定団を覗かれているなんて、なかなか細かく情報をチェックされているんですね。
あの手の製品は、あっと言う間にスペックアップされちゃうから、悔しい思いをすることが多いですよね。
買う前は情報サイトを有効活用、いざ購入したらその手の情報はすべて遮断する、が宜しいかと........

投稿者 かえる : 2006年9月25日 23:45

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