2005年4月1日

トラックバックの活用法とそのマナー

今朝アップした記事に対していただいたsunndaysintokyo さんのコメントの中で「トラックバックとは何ですか?」という問いがありました。
トラックバックの活用法やマナーなどは、どうもまだ明確には確立されていないようです。
せっかくなので、この機会に個人的な見解をまとめたいと思います。

基本的にぼくのトラックバック(以下TBとします)に関する考え方はこちらの記述とほぼ同じです。
つまり以下の意図でTBを発信します。
1.あなたのブログの記事に誘発されて記事を書きました、ということを知らせる。
2.あなたの記事と関連のある内容を記事にしました、ということを知らせる。

1のケースでは当然のことながら、先述の今朝の記事のように元記事へのリンクを文中にさせていただいています。
2は本や映画の感想などで同じ作品を取り上げている方にTBするケースなどで、文中に先方へのリンクを張りづらいものです(もしやるとすれば文末に「このトピックに関して以下のようなブログ記事があります」などと付け加える方法が考えられる)。
ここで問題となるのは、2のケースでは歓迎されないTBとなっている可能性もあるということです。
記事中にリンクのないTBはマナー違反だ、と明確に主張している方も多いからです。というよりも、現状国内のブログではこういった考え方の方が主流のようです。
先方のブログに「TBする場合は記事中にリンクしてください」「TBする方はコメントを残してください」などと記載されている場合はそのようにするべきだと思いますが、ぼく自身は2のケースでは記事中のリンクは不可欠ではないと考えています。
以下で、その理由を述べます。

いわゆるホームページとブログには、その基本的性格において決定的な違いがあると思います。
ホームページはその名の通りそれぞれが独立した小さなデータベースであり、リンクという機能によって関連づけが可能ではありますが、あくまでも個の情報から個の情報への通路が用意されているにすぎません。
対してブログは、ブログサイト全体でひとつの巨大なデータベースを形成するものであると思います。それはこういうことです。
あるブログの見解を読む、と同時に読者はそこに寄せられたTBを参照することにより異なる見解を発見することが出来ます。
あるトピックに関する多様な意見の集積、それを可能にするのがTBです。
ブログというシステムに参加するということは、そうした思想をあらかじめ理解した上のことであるはずではないでしょうか?
また自分の記事以外の見解への読者の通り道を作りたくないのであれば、そもそもTBを受け付けないという設定にするという選択肢も残されています。
たしかにTBには、先方のサイトにこちらへのリンクを強制的に張る、という側面がありますが、それが不満であればTBを送り返せば済むことです。
多様な情報集積体、というブログの特異な優位性を生かすためにも、関連している記事からのTBを拒絶するのは好ましくないと思いますし、その双方向性は(不自然な形で文中に追加するより)TBというブログならではの方法で実現するのがスマートだと思うのです。
また、その方法であれば相手のブログ内にリンクされることを拒絶することも可能ですし、自分のブログ内からの相手へのリンクもTB削除という方法で拒否することが出来ます。(もっとも、これは先述のブログの性格を考えると望ましいことではないと思いますが)

いずれにせよ、ブログ特有の機能であるTBこそがブログをブログたらしめている、と言っても過言ではないと思います。
遠慮することなく積極的に利用すべき機能、です。

投稿者 かえる : 23:19 | つぶやき

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