2005年6月5日

SUPERSTAR JAZZとCYNDI LAUPER

「SUPERSTAR JAZZ」というコンピレーション・アルバムを買った。
海外の著名なロック/ポップスアーティストは時折ジャズのスタンダードをカバーすることがある。このアルバムはそんな演奏を集めたものである。

ぼくはゲテモノ好きなので、この手の他ジャンルのアーティストのジャズカバーみたいなものが決して嫌いではない。
このアルバムに収められた演奏も、ほとんどのものはオリジナルで持っているか、耳にしたことがある。
なので、けっこう聴くのを楽しみにしていた。
ところが、ところが、まとめて聴くとやっぱりイマイチなんですね。
THE BANDのような歴史的名演はともかくとして、おしゃれロックおじさんや歌唱力抜群ポップスシンガーたちの必死の歌唱表現は、なんだかtoo muchすぎる感じで、どうにもいただけない。
ハリウッド的いかがわしさに満ちたバリーマニロウの堂々たるエンターテイナーぶりが、むしろ清々しく感じてしまうほどでした。
たぶんロック/ポップスの感情表現とジャズのそれはまったく異なるということなんでしょ。
あ、でも日本代表の我らが宇多田ヒカルちゃんはなかなかよかったッス。

ともかく、そんな中で圧倒的に素晴らしかったのがシンディ・ローパーの「MAKIN' WHOOPEE」。
トニー・ベネットとの洒脱なデュエットは圧巻です。
ここまで上手いと、ジャンルとかは超越するんでしょうね。
この演奏が収録されているオリジナルの彼女のアルバムも、思わず追加注文してしまった。

昨日注文したそのアルバム「AT LAST」が、つい先ほど届きました。
ロックスターによるスタンダードカバーでぼくが一番好きなJANISの「Summertime」と併せて、今から聴く予定。
楽しみ、楽しみ。

投稿者 かえる : 18:19 | 音楽

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コメント

“JAZZ”の文字を読みニヤリとしました
オ〜!かえるさん、ジャズの事を書いてくれたんだぁ ありがと〜って・・・
でも読み進めて行くうちにジャズってそのジャズかぁなんてね(笑)
まあ、ALL THAT JAZZなジャズなんですけどね。。。

投稿者 ウイパパ : 2005年6月6日 08:50

ウイパパさん
スミマセン、そのジャズでした...
ジャズちゃんお披露目もいよいよ間近ですね。
楽しみにしています。

投稿者 かえる : 2005年6月7日 02:23

かえるさん

先日はコメントありがとうございました。
シンディー・ローパー。
Girls Just Wanna Have FunをBoys Also Wanna Have Funとして勝手に歌ってました。
そしたら大家のシンディーも負けじとGirlsと歌っていたのを覚えています。

ちなみにWhoopeeという言葉を初見しました。
研究社リーダースによると「make whoopee」は以下の意味。
・馬鹿騒ぎする
・浮かれ騒ぐ;セックスにふける

いずれの意にしろ名題です。
しかもベネットと・・・。



投稿者 かず : 2005年6月7日 12:28

かずさん、こんにちは。
たぶんかずさんはピンとこないだろうけど、僕らの世代だとシンディ・ローパーとかマイケル・ジャクソンと聞くと反射的に小林克也の「ベストヒットU.S.A.」を思い出してしまいます。
今にして思えば、ぼくもそれなりにhaving funしてた時代でした。

「MAKIN' WHOOPEE」はたしか新婚カップルをからかうような内容の歌だったと思います。
当然セクシャルな意味は含まれているでしょうね。
ブロッサム・ディアリーの十八番ですよね。
すごく好きな曲です。

投稿者 かえる : 2005年6月7日 13:01

JAZZと言えば私の世代だとコルトレーン、ビル・エバンス、デジー・ガレスピー、とか思い出しちゃいます。まだまだLP捨てられずにいますよ。レコードプレィヤーももちろん健在。しばらくぶりに聞いてみようかな?
 結構年がばれました?(えへ)

投稿者 kaiパパ : 2005年6月8日 07:01

kaiパパさん、書き込みありがとうございます。

え!彼らが全盛の1950年代に青春真っ盛り、ってことはないですよね?!
60〜70年代の学生時代、新宿や吉祥寺や四谷のジャズ喫茶に入り浸り....という感じでしょうか?
もしかして、マッチ集めたクチですか?!

ぼくは小学生だったか中学生の頃、谷村新司のラジオ番組のいちコーナー「今だから言える恥ずかしい過去(たぶんそんな題名)」の内容のエッチさとテーマ曲(マイルスの死刑台のエレベータでした!)のあまりのカッコよさに大興奮したのがジャズとの出会いです。
いや、松田優作主演の角川映画「野獣死すべし」のレコードを買ったのが始まりだったかも........
結構若いでしょ(えへ)
でも、本格的に聴き始めたのは働き始めた頃からかな。

ぼくもレコードプレーヤーは今でも大活躍です。
ホーン系の楽器はアナログの方が気分が出ますよね。
いろいろ教えてくださいね。

投稿者 かえる : 2005年6月8日 08:45

かえるさん

ブロッサム・ディアリーが「MAKIN' WHOOPEE」を得意としていたとは知りませんでした。早速ダウンロードしてみます?!

「ベストヒットU.S.A.」・・・。
初耳です。
ただ名前がめちゃくちゃかっこいいですね!

僕はアメリカの文化や人そして国柄が好きです。それはアメリカの映画や本そして音楽などから放たれるアメリカの影と現実がうまい具合にコラボレイトしているからだと思われます。とりわけ、僕はカサヴェテスやジャームッシュといった映画監督やオースターそしてモンクやモブリ−といったジャズ音楽家達の描く世界(アメリカ)が好きです。

時に感情的で時に合理的で時には論理的なアメリカ。
問題や不安を抱えながらも笑顔を絶やさないアメリカ人。
そんなアメリカに2005年の今に至っても僕は魅力を感じずにいられません。

投稿者 かず : 2005年6月9日 01:49

かずさん

まさか本当に「ベストヒットU.S.A.」を知らない世代がすでに大人になっているとは........!!
デュランデュランとか言っても、何それ?、って感じなんでしょうね。
レコードジャケットがパタパタめくれていくオープニング映像だよとか言っても、はぁ?、って感じかぁ。
うーん、ちょっとショック。ジェネレーションギャップってこういうことか。。。

アメリカという国とその国民が持つ無邪気さとポジティブな姿勢は、確かに今なお魅力的ですね。
「正義」という概念を未だに心から信じている数少ない国。その意味するところは常に諸刃の刃であるにせよ、です。
自らの信じる「正義」と「自由」のために他国を侵略し、そしてまたその行動の持つ不正義の可能性を自主的に内省するという揺り戻しを自ら行う国と国民性。
やはり、グレイトカントリーです。
傲慢で、尊大、押しつけがましく独善的な国、
陽気で、独立心に富み、フレンドリィで少し寂しげな人々。
やはり、魅力的ですね。

かの国と我が国日本の違い。
たぶんそれは、心から信じているものを持つか否か、の違いなのではないでしょうか。
そして、おそらくそれがリアルなアートを育む土壌の有無を左右しているのでしょう。

なーんちゃって。

投稿者 かえる : 2005年6月9日 10:43

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