2006年3月29日

変わらない男 - ドナルド・フェイゲン 「モーフ・ザ・キャット」

記憶力が絶望的に欠如しているために、人の名前、犬の名前、土地の名前、映画の題名、俳優の名前、歌手・演奏家の名前、曲名、その他を覚えることが大の苦手です。
そもそも、識別能力自体が極めて劣っているのだ。

がしかーし、スティーリー・ダンあるいはドナルド・フェイゲンの曲が、どれをとっても同じに聴こえてしまうのは、ぼくの楽曲識別能力レベルのせいばかりではないであろう。
「KAMAKIRIAD」以来13年ぶりとなるドナルド・フェイゲン、ソロの新作「MORPH THE CAT」は、やっぱりまったく変わらないアノ音だった。ぼくには、前作とほとんど区別つきませーん........
24年間さっぱり進化ナシと言うべきか、20年以上も前からこんな事やってたなんてスゴイ!と言うべきか........
同時に購入したのが、大胆にもThe Black Eyed Peasのwill.i.amにプロデュースを依頼したセルジオ・メンデス「TIMELESS」であったから、余計にその「変わらなさ」が鮮烈だった。

いや、一世を風靡したスターの、あきらかにアーティストパワーの衰えを感じさせつつのワンパターンというのはよくある話ですよ。
「また、ソレかよ〜」みたいなやつ。例えば、「BAD」以降のマイケル・ジャクソンとか..........(あの方は別の意味でスゴイので、ぼくは大好きですが)
でも、このお方の場合は、別に衰えとかそういうんじゃなくて、黙々と同じ音を奏で続ける求道の徒という感じ。
たぶん詞のニュアンスや方向性、その他細かいことは色々変化しているんだろうけど、「ほとんど誰にもわかんねぇーよ!」みたいな。
ハイブリッド・サウンドというか、クロスオーバー・ミュージックというか、A.O.R.というか、7〜80年代的というか、片岡義男的(違うか?!)というか、わたせせいぞう的(もっと違うか?!)というか...............
フローズン・ダイキリとか飲みたくなっちゃうのはオレだけか.........?!
なんちゅうかその、このちょっと恥ずかしいサウンド...............................やっぱり大好きです。

CDの帯に添えられたドナルド・フェイゲンの言葉がふるっている。
「時代がどうあれ、私は70年代のルールで活動する」

30年前からこのダッフルコート着続けてます、みたいでかっこいい!...................って思うのは、やっぱりオレだけ?!


「モーフ・ザ・キャット」日本語スペシャルサイト

投稿者 かえる : 23:31 | 音楽

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MORPH THE CAT / Donald Fagen | ドナルド・フェイゲン

ドナルド・フェイゲンの13年振り、3作目のソロアルバム。 相変わらず、渋い音を聴かせてくれる。 おすすめ度: ☆☆☆☆ ...

blog de rebrain : 2006年3月30日 01:04

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mbt shoes sizing かえるリポート 変わらない男 - ドナルド・フェイゲン 「モーフ・ザ・キャット」

mbt clearance : 2014年12月8日 18:38

コメント

こういう職人的スタンスには憧れちゃいますね〜(すぐにいろんな物に目移りする僕にはマネできない芸当…)。「NightFly」のジャケットを始めてみた時「チッ、また気取った写真を…」なんて変な毛嫌いをしていたのですが、気が付くといつの間にかハマって十数年の自分がいて…。なるほど、キリンジがお好きというのも、うなずけます(笑)。となると「富田ラボ」もお好きかな?ちょっと前にでた「Shiplaunching」の高橋幸広・大貫妙子をフィーチャリングした曲は、フェイゲン・ファンが聴いたら、笑っちゃいますよ(あまりに「まんま」で)

投稿者 wanrei : 2006年5月13日 10:20

wanreiさん
wanreiさんもスティーリー・ダンお好きだったんですね。
ぼくは邪道なものがけっこう好きなので、カテゴリーやジャンルをクロス・オーバーするような作風って昔から嫌いじゃないんですよ。もっともこの人の場合は、ひたすらやり続けた結果、邪道を超越してひとつのジャンルを確立した、という気もしますが.......
それに80年代に青春を過ごした身としては、恥ずかしいけど好き、っていうアイテムがけっこう豊富な気がします。

キリンジはそんなに詳しくはないのですが、時々あの詞にはハッとさせられます。「エイリアンズ」や「Drifter」は車の中でよく熱唱しています。。。
両曲とも「MY泣ける曲」のかな〜り上位に位置してますよ。
仕事中はずっとJ-Waveを流しているので「富田ラボ」のその曲は耳にしたことがある気がします。(公式ページのオープニング画面で流れる曲かな?たしかに.....)
もっとも、冨田恵一さんの音作りは、基本的にはもちろん好きなのですが、個人的にもっとも好きなタイプとは微妙に異なるかな。ちょっと平面的というか上品すぎるというか。まあ、そのへんは語り出すと長くなるので、また今度ゆっくりと........!!

投稿者 かえる : 2006年5月13日 11:33

はじめまして・・・
ドナルドフェイゲンのを検索していて、
まぎれこんで・・・きました。
私 ドナルドフェイゲンのアルバムはもっています。今回も買いました。
スティリーダンは AJA、ガウチョ・・・他5枚。
もともとフュージョンが好きで好きになったため、
最近の2枚のアルバムは ROCK色が強くて、
なじめませんでしたが、聴いていくと どんどん
独特の世界に 引き込まれて行きますね。
今回も エブリシングマストゴー の延長上の
サウンドになっていますね。
ウォルターのギターがないのが寂しいですが。

投稿者 スカ研 : 2006年6月15日 11:40

スカ研さん
はじめまして!、コメントありがとうございます。
最近、各トピックごとにサーチエンジン経由でまぎれこんできて下さる他ジャンル(??)の方が増えたので、とても嬉しいです。
もっとも、「かえる 飼育方法」などペットとしての「かえる」関係で検索にヒットして訪れていただいている方もとても多いようで、そっち方面のマニアの方には大変申し訳ない...と思っている今日この頃です。

てっきり音楽の「スカ」だと思ったら、日産の「スカG」だったのですね。
ぼくはスバルのレガシィに乗っているのですが、高速で後方から猛烈に追い上げてくる車に気付き、あれよあれよという間に抜き去られたような場合、GT-Rの丸いテールランプであることが多い気がします。速いですよね〜。
きっと、好きな方にはたまらない魅力のある車なんでしょうね。

そういえば、フュージョンってジャンルも懐かしい響きがするようになってきてますよね。
ぼくも、ラリー・カールトンとか好きでした。
ちなみに、昔からの友人が、今もディメンションというフュージョンバンドやってます。機会があったら聴いてあげて下さいな。

そっかあ、最近の2枚のアルバムは ROCK色が強いのかぁ。
個人的にはレコーディングテクノロジーに由来するオーディオ的な部分には差を実感しますが、音楽的な部分でのサウンドはあまり変化がわからないッス。
スティーリーダンも、わりと後追いで聴いたので、あまり時間軸では認識していないのかも.......
一番変化したのは、詞かもしれませんね。

投稿者 かえる : 2006年6月16日 00:41

あなた自身が変われない人だから、変化したものに気付かないんですねぇ〜。
ファンではないですが、私にはこの三部作、歌詞的にもサウンド的にも変化を感じましたね〜。

投稿者 さや : 2007年4月15日 22:05

さやさん

はじめまして。
コメントありがとうございます。

ご指摘の通り、ぼく自身は変われない人間ですし、またあまり変わりたくないとも考えています。
変化したものに気付かないのは、確かにそのせいかもしれませんね。

もっとも、念のために言っておくと、文中にもあるようにここで言う「変わらなさ」というのは、サウンドや詞が「何も変化していない」という意味ではありませんよ。そもそも別の曲が収録されているわけですし......
細かい説明は省きますが、さやさんが「変化を感じましたね〜」と書き込みくださったのと、ぼくが「ドナルド・フェイゲンは変わらない」と書いているのは、おそらくまったく異なる次元の、あるいはまったく別の場所に関する、感想かと思われます。

それはともかく、さやさんが感じられたサウンド的な変化、具体的に言うとどういうことなのかちょっと興味があります。お時間あったら、教えてくださいね。

投稿者 かえる : 2007年4月15日 22:59

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