2007年10月7日

奥武蔵・丸山〜県民の森 犬+赤ちゃん連れトレッキング

ただ今生後7ヶ月半の我が家の娘・みーたん、この連休にめでたくトレッキング・デビューを果たしました。

はじめての山、をどこにするかはけっこう悩んだ。
やはり最初が肝心、まずは日本一の山・富士山は見せておきたいなぁ。どかぁ〜んと見える場所ということで、毛無山やら何やら富士展望で有名な場所も考えたのだが、なにせ初の赤ちゃん連れハイキングなので、イマイチ勝手がわからない。どういう問題が起きるかも未知数だし、そもそも赤ん坊背負って自分がどの程度歩けるかも自信がないので、人家が近い里山的な場所の方が望ましいだろう。また、早朝に自宅を出発することが難しいため、遠方は避けた方が無難ということで、結局今回は断念した。
ならば、基本に忠実(???)に高尾山にしようかとも思ったが(富士山もけっこうキレイに見えるし...)、あそこは都民の憩いの場。やはり、サイタマ県人たるもの埼玉の山を目指すべきでしょ!!!ということで、今度は奥武蔵・丸山を検討することにした。
標高960mという低山ながらも山頂に設置された展望台と立地的な条件のおかげで、展望マニア(?)の間でも密かに有名な眺望を誇る山である。山のガイドブック・ブルーガイドハイカー「超展望の山々」でも「特選・マニアックな展望の山」として紹介されているほどだ。なんでも空気の澄んだ快晴の日などは、富士山も見えるし、なんと北アルプス・槍ヶ岳までもが視認可能というではないか。
北側斜面には、「森林浴の森日本100選」に選定された埼玉県・県民の森が広がり、週末であれば管理事務所にはスタッフもいるだろう。また、すぐ近くまで林道も延びているので、アクシデントの際も多少は安心である。
思えば、みーたんがまだ影も形も存在しなかった頃、登り損ねた山でもある。その際ゴール地点となった「山の花道」には、たしか駐車場があったと記憶している。花のほとんどないこの時期であれば、利用者も少ないであろう。あそこに車を停めて丸山に向かえば、片道1時間程度と初めての赤ちゃん+犬連れ山歩きにはちょうどよい距離だ。時間があれば、県民の森をテキトーに探索するのも楽しそう。
運が良ければちょこっと富士山も見せられるし、サイタマを代表する森の自然公園もある。人里も近くて安心だし、自宅からもそれほど遠くない。
なかなか悪くない計画だろう、ということでみーたんのトレッキング・デビューは奥武蔵・丸山〜県民の森に決定したという次第である。

また、今回はmacpacのチャイルドキャリア「ポッサム」のフィールド・デビューでもあった。
チャイルドキャリアを購入するにあたっては、登山用品店などにもあちこち出かけて検討したのだが、あまり売れるものではないらしく、せいぜい2、3のブランド程度しか扱いがなかった。その中では「ドイター」の製品がしっかりとした作りで魅力を感じたのだが、荷室の容量が18Lと少なく、荷物の多い赤ちゃん+犬連れハイカーである上に、それでなくても日頃あれこれ持っていきたいタイプである当方にはちょっとツライ。また、自立させるためのフレームが露出している点もあまり好みではなかった。ガンダム系のメカっぽいデザイン(???)って、好きじゃないのだ。
最終的に、ネットやカタログの情報なども色々と参考にした結果、スペック的にもっとも希望にあった製品は、ニュージーランドのブランド「macpac」の「Possum」であった。容量は35Lと充分、スタンド・フレームはメイン・コンパートメント内で組み立てる方式で、背面デザインもスッキリしているし自立もする(ただし、子供を乗せたまま離れるのは危険です)。ストラップやフェイスクッションは取り外して洗濯が出来るし、オプションの日除け・レインカバーも他社とは異なる本格的かつ実用的な仕様である。何と言っても、背負い心地や頑丈さには定評のあるブランドである点が心強い。さらに、しっかりした作り故重いというイメージを持っていたのだが、2.3kgと思ったよりも軽量である(ドイターは2.75kg)。
この「マックパック」は、数年前に大手のGOLDWIN代理店になったので、最近では雑誌などでも広告をよく見かけるようになった。ぼくも、代理店が変更になった当時ちょうどザック購入を検討しており、ショップに大量に入荷されていたモデルを一度背負ってみたことがある。ところが、どういうワケかここ最近では、店頭でmacpacの製品を見ることってあまりないのだ。やる気ないのか?GOLDWIN...........。質実剛健で飾り気のないキウイ・デザインだから売れてないのかな?.........。
ともかく、この「ポッサム」も都内周辺の店舗ではどこにも在庫がなく、代理店に次に入荷するのも10月末以降だというので、結局わざわざアメリカのアウトドアショップから購入した。フィッティングせずにバックパックを購入するのはセオリーに反するし不安もあるが、背面長調節も出来るようだし、ぼくはそれほど特殊な体型ではないので、サイズ的にはさほど問題はないであろうと考えたのだ。それに、実際のフィット感や問題点は、店頭では判断が難しいので、現実的には使用してみないことにはなんとも言えないものである。
ところで、昔と違って最近のアウトドア用品は内外価格差がほとんどない。久しぶりの個人輸入だったが、送料を足すと国内価格とほとんど変わらず、お買い得感はなかった。もっとも、ボーナスポイントみたいなものでオマケが色々とサービスされ、それだけで数千円分にはなったので、まぁいいかという感じではあった。

さて、肝心の山歩きの方はと言えば、予定通り天気は上々だったのだが、予想通りに出発が遅れ、期待ほどの展望は得られなかった。富士山はおろか、両神山すらもボンヤリとした眺望。
もっとも、みーたんは初めてのハイキングに大興奮。けっこう喜んでいたようだ。結局、半日歩くことになったが、これといった問題はなかった。
ぼくも、みーたん+ザックで10kg、さらにいつもの日帰り荷物ほぼフル装備で、ちょっとしたテント泊ほどの重量はあったのだが、思ったよりも快適に歩くことが出来た。細かい点も含め、購入したポッサムには満足している。
今回からみーたんの使用済みオムツ運搬係を任命されたモーフィーも、汚れ役のご褒美として一日三食が許されることとなり、わけもわからず喜んでいる様子であった。何とも単純なヤツだ。
久しぶりの山歩き、さらに大幅に担当荷物の増えたモータンは、それなりにしんどかったようだが、上り坂ではモーフィーを馬車馬代わりにこき使って、何とかしのいでいたようだ。ひどい飼い主である。

県民の森は、なかなかよい場所で気に入った。あまり管理されすぎていない感じがイイ。紅葉の時期にも行ってみたいし、雪の降った後にのんびりお散歩するのも楽しそうだ。ボランティアも含め、スタッフの方もみな気さくでとても親切だった。イベントも積極的に企画されているようで、お誘いいただいた「ムーンライトウォーキング 」も、みーたんがいなかったら参加してみたかったなあ。夜の森や山を歩くことは、いつかやってみたいと思っているのだ。
帰路は予定を変更して、事前の下調べではノーチェックだった県民の森・管理事務所からのトレイルを利用した。ガイドブックなどでも紹介されることが多く人の多かった丸山へのハイキングコースとは違い、ほとんど利用されていないようだが、犬連れにはむしろ好都合。
もっとも、そろそろ陽も沈もうかという時刻になってしまい、あやうくムーンライトウォーキングになるところであった...................うひゃひゃ、スリル満点。。。

その後、秩父まで出て、みーたんは温泉初体験。
犬の入浴施設もある場所だったので、モーにもたまには山歩きの後の温泉の快楽を経験させてやろうかと思っていたのだが、残念ながら営業時間が終わってしまっていた。許せモーフィー、また今度ね。

とにもかくにも、なかなか楽しい犬+赤ちゃん連れハイキングでした。
実を言うと、当初は金曜日から2泊3日の予定で、そろそろ紅葉も始まっているであろう南アルプス・白峰三山にリベンジしようかと計画していたのだが、モータンがブチブチうるさいし、ももかんのライブもあるということで、あきらめることにしたのである。
もし決行していれば、読み通りに天気もサイコーで、さぞや絶景が待っていたのであろうが、結果的にはさほど後悔はしていない。
体力さえキープしていれば、一人でならいつでも山に行くことは出来るが、赤ちゃんはいつまでも赤ちゃんじゃないからね。赤ちゃん連れトレッキングが楽しめるのは、今のうちなのだ。

いわゆる奥武蔵の山は、標高も低いし、イメージ的にもなんとなく「歩け歩け大会」「初心者の団体や高齢者の山」という雰囲気で地味な印象だが、麓の里はのどかで魅力的な場所も多いし、赤ちゃん連れには悪くない山域だ。
また、もっとも適期となる秋から冬は、天気も読みやすいし、犬連れにも最適である。
犬+赤ちゃん連れハイカーにとって、サイタマは実はけっこうナイスな土地なのかもしれない、と思ったりもして。

さてさて、次はどこに行こうかな。

奥武蔵・丸山〜県民の森 犬+赤ちゃん連れトレッキング リポート

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※macpac ポッサムを使った子供連れトレッキングのリポートは、下記のページで一覧にしてあります。

かえるリポート / Trekking

投稿者 かえる : 23:55 | 犬連れキャンプ/トレッキング

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